season
「え…?」
顔を見なくても、声だけでわかる。
春馬くんが、困ってるって。
「や、あの…二人でっていうのは、深い意味じゃなくて!ほら、私たち同年代じゃないですか!だから、仕事の悩みとか聞いていただけたらなって…」
山田先生…それって本心なのかな。
春馬くんは、一体なんて答えるの…?
「…じゃあ、佐川先生も呼びません?俺とタメですし、仕事の相談なら確かに同年代で語りたいですもんね。」
あ…
やんわりと二人っきりになるの、避けてくれた…?
「えっ…あ……そ、そうですね!じゃあ、計画しますね!」
「お願いします。では、また。」
再び春馬くんの足音が聞こえてくる。
ここ、学校だけど…
今すぐ春馬くんに抱きしめて欲しい…
そう、思った。