season
その日の夜。




春馬くんの部屋で、ソファにくっつきながらテレビ鑑賞していた時のこと。




「あ、ナツ。そういえば帰る時に、山田先生から空いてる日教えてって言われた。」



私が気にしてると思って、山田先生とのこと教えてくれてるのかな。



「そっか。予定合うといいね。」




そう返すと、春馬くんは私の肩をグイッと抱き寄せた。




「ナツの強がりー。二人っきりの時くらい、甘えなさい。」




ま、まさかの命令口調!?



思わずキュンとしてしまう。




「…ナツ?」




返事をしない私に、春馬くんは心配そうに顔を覗き込む。



「今の言い方、先生っぽい。」



「え?甘えなさいってとこ?だって、ナツ全然甘えてくれないんだもん。」




だもんって……今度は、上目遣いで見つめてくる春馬くん。




「じゃあ……ぎゅーってして?」




お言葉に甘えて、少しだけおねだりしてみる。




「ぎゅーっ!!」




そんなことを言いながら、ぎゅっと抱きしめてくれる春馬くん。




「……チューして?」



クスクス笑いながらも、チュッとキスをしてくれる春馬くん。





そして…




「……次は?」




そのまま、色っぽい目で見つめられたら…




私、もうすでにノックアウト状態。

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