season
〜春馬side〜
「先生、おはよー!」
「おう、おはよう。」
朝、廊下を歩いていると、必ずすれ違う生徒が挨拶をしてくれる。
この仕事は、大好きだ。
自分の学生時代を思い返すと、高校の時が一番悩んだ時期だった。
そんな時、力になってくれた担任の先生。
俺もあんな風に生徒の力になれたらって思いから、目指した職業。
やりがいがあるし、真っ直ぐぶつかってきてくれる生徒に、こっちが教わることもたくさんある。
…だけど。
生徒に恋をしてしまうなんて…
これは、想定外だった。