Sweet moments ~甘いひと時~
それから無言でケーキを食べ続ける間宮さん。
結局食べ終わるまで言葉を発する事は無かったが、一口一口を噛み締めて味わっているように見えた。
そして食べ終わってから一言呟いた。
「また、買ってきてくれんか?」
「はい、それは構いませんが、、。」
ケーキを食べ終わった後、少し仕事の話をしたのちに、間宮さんがいる社長室を出た。
大層彼女の作ったケーキを気に入ったような間宮さんだったが、それだけではない気がした。
もしかしたら、彼女がパティシエである事を知っているのかも知れない。
そう思いながら会社へと戻った。