Sweet moments ~甘いひと時~
ある意味彼女のお陰で、仕事に無心で打ち込む事ができた。
パソコンを閉じ、また違う書類に目を通しながらコーヒーを飲もうと二杯目を淹れに給湯室に向かうと先約がいた。
1人は秘書課の男で、もう1人はその男と同期で営業に配属されている男だ。
暫くしてからまた来ようと背を向け歩き出そうとした時、その男達の会話が耳に聞こえて足を止めた。
「で、どうだった?あのケーキ屋の女の子!休みの日に行って見るって言ってただろ〜〜?あそこのパティシエ可愛い子だっただろっ?」
「あぁ、可愛いかった。ここの近くにあんなひっそりとケーキ屋が立ってたなんて知らなかったしな〜〜。しかもケーキも美味いし。店の雰囲気もかなり良かった。何よりあの子の笑顔癒されたわー。何か甘いいい匂いしたしなっ。」
「うわっなんだよその変態発言〜〜。」