Sweet moments ~甘いひと時~
いずれ必ず別れが来る。
傷が浅いうちに彼から離れなければと分かっていても、あと少しだけ、、と甘えてしまう。
深みに嵌ってからでは遅いのに、どうして強く言えないのだろう。
「、、、分かりました。でも側にいて、それでも貴方を好きになる事が出来なければその時は、、、婚約は破棄してくださると約束して下さいますか?」
暫く沈黙が続き、ようやく彼が口を開いた。
「わかりました。、、約束しましょう。では、今は正式な私の婚約者という事ですね?早速ですが、私の部屋に越してきて下さい。今日からでも。」
「き、今日ですか?!それは流石に急すぎるのでは、、、?色々と必要なものもありますし、何より私は朝が早く、彰さんは部屋に帰る時間がない程お忙しいでしょう、、?一緒に住む意味があるのでしょうか。」