Sweet moments ~甘いひと時~


「いらっしゃいませ。ご指名ありがとうございます。、、蘭です。ご一緒してもよろしいでしょうか?」


「蘭ちゃん、1ヶ月ぶりだなっ!会いたかったぞぉ!!この前の約束を果たしてもらいに来たわい。忘れたとは言わせんぞ?さぁ、おいで。」

「私もお会いしたかったですっ、間宮社長。勿論覚えております。指折り数えてお待ちしておりましたから。、、、今日は間宮社長のお側を絶対に離れませんよ?ふふっ覚悟して下さいねっ?」


2人で乾杯してグラスを優しくぶつける。


少し視線を感じつつも、彼を見ないようにした。


間宮社長の席は〝彼〟のお陰で蝶達が集まり彼を取り囲むように座っていた。

約束通り、その日は一度も間宮社長の隣を動かなかった。


嬉しそうに笑ってくれる間宮社長をずっと見ていたかったから。
< 62 / 375 >

この作品をシェア

pagetop