Sweet moments ~甘いひと時~
「いらっしゃいませ。ご指名ありがとうございます。、、蘭です。ご一緒してもよろしいでしょうか?」
「蘭ちゃん、1ヶ月ぶりだなっ!会いたかったぞぉ!!この前の約束を果たしてもらいに来たわい。忘れたとは言わせんぞ?さぁ、おいで。」
「私もお会いしたかったですっ、間宮社長。勿論覚えております。指折り数えてお待ちしておりましたから。、、、今日は間宮社長のお側を絶対に離れませんよ?ふふっ覚悟して下さいねっ?」
2人で乾杯してグラスを優しくぶつける。
少し視線を感じつつも、彼を見ないようにした。
間宮社長の席は〝彼〟のお陰で蝶達が集まり彼を取り囲むように座っていた。
約束通り、その日は一度も間宮社長の隣を動かなかった。
嬉しそうに笑ってくれる間宮社長をずっと見ていたかったから。