バイバイ☆ダーリン 恋心編 番外編完結しました
花音の一日分の疲れを癒すために、昴は彼女の肩や腕をモミモミする。
3人掛けソファは2人には充分な大きさで、花音の腰や足を揉み解すのにもちょうど良い。
『さてお姫様、お悩みをお聞かせ下さいな』
楽しそうな昴に毒気を抜かれた花音が、ぼそぼそと話し出した。
『あのね、昴君ももう聞いたかも知れないけれど、理人君と多度優花さんのことなの…』
フンフンと聞いてくれる昴に、どうしても解せない蟠り(わだかまり)のようなものが未だに花音の中にあって、もう乗り越えないといけないと頭では理解しているけれど…と、切なそうに言う。
『あの時ね、とても悔しかったの!理人君が多度さんと手を繋いで何処かへ行ってしまうことが!』
ウンウン、それで?と相談員の昴が、花音にその先を促す。
『そうずっと思っていたんだけれど、今こうやって、昴君が隣に座って話を聞いてくれる、ねえ、これが幸せなんじゃないかしら…』
そうかもな…と、昴が当時のことを振り返って、花音の目をじっと見つめて語りかける。
『あの時…実は、不謹慎なことは百も承知!なんだけど、林葉先輩と君が破談になって、俺にもチャンスが来たって、物凄く嬉しかったんだ。俺、入学してからずっと君が好きだったし、うちの親父の話をしただろ?嵯峨野商事に勤めてるって、話の糸口見つかったって、涙流す勢いで喜んだぞ』
思い出話をする昴はとても楽しげで、この人と結婚出来て良かったと、つくづく思う花音であった。
3人掛けソファは2人には充分な大きさで、花音の腰や足を揉み解すのにもちょうど良い。
『さてお姫様、お悩みをお聞かせ下さいな』
楽しそうな昴に毒気を抜かれた花音が、ぼそぼそと話し出した。
『あのね、昴君ももう聞いたかも知れないけれど、理人君と多度優花さんのことなの…』
フンフンと聞いてくれる昴に、どうしても解せない蟠り(わだかまり)のようなものが未だに花音の中にあって、もう乗り越えないといけないと頭では理解しているけれど…と、切なそうに言う。
『あの時ね、とても悔しかったの!理人君が多度さんと手を繋いで何処かへ行ってしまうことが!』
ウンウン、それで?と相談員の昴が、花音にその先を促す。
『そうずっと思っていたんだけれど、今こうやって、昴君が隣に座って話を聞いてくれる、ねえ、これが幸せなんじゃないかしら…』
そうかもな…と、昴が当時のことを振り返って、花音の目をじっと見つめて語りかける。
『あの時…実は、不謹慎なことは百も承知!なんだけど、林葉先輩と君が破談になって、俺にもチャンスが来たって、物凄く嬉しかったんだ。俺、入学してからずっと君が好きだったし、うちの親父の話をしただろ?嵯峨野商事に勤めてるって、話の糸口見つかったって、涙流す勢いで喜んだぞ』
思い出話をする昴はとても楽しげで、この人と結婚出来て良かったと、つくづく思う花音であった。