バイバイ☆ダーリン 恋心編 番外編完結しました
美味しくて豪勢な食事と飲み物で、そろそろお腹が膨れてきた頃、ひな壇中央には理人の姿があった。
どうやらこのパーティがお開きになる前に、主役の挨拶があるらしい。
『…』
暫し無言の理人に、父親が早く挨拶するようにと彼を促す。
『本日は…誕生日のお祝いにお越しいただき…ありがとう…ございました…』
いつもは堂々としている理人の言動なのだが、今日はしどろもどろになっている。
さすがの彼も人の子だったようだ。
そんな理人が可笑しくて、花音はフフフフ…と含み笑いをして彼を見ていたら、恥ずかしくなったのだろうか、首まで赤くして花音を睨んでくる。
『笑うな、バ~カ』
そんな捨て台詞を残して、理人は部屋を出て行った。
相変わらずフフフフ…と笑う花音であったが、実はこの何でもないやりとり以降、随分と長い間、彼女の心には理人が居座り続けることとなってしまった。
ちなみに、理人への誕生日プレゼントなのだが、悠輝は流行りのゲームソフトで、予め約束してあったようだ。
そして花音からのプレゼントは、手作りのフォトフレーム。
去年の夏、兄と理人達の仲良しグループ数人と花音の友達数人が、もちろん親同伴で海に行った時に、思い出として持ち帰ったたくさんの貝殻を使って花音自らが作ったものだ。
『理人君気に入ってくれるかな…』
そんな彼女の想いなど知る由もない理人は、みんなからの贈り物を自分の部屋に持ち帰ってはいたが、どれが誰のプレゼントなのかなど、気にする暇もなく、悠輝から貰ったゲームソフトで遊び始めていた。
数日後、花音からのフォトフレームは、パーティでお姫様ドレス着用のあの理人の母親が、可愛い包みを大事そうに持って行き、その日から彼女とその夫の寝室に夫婦の写真を入れて飾られている。
*今時のお子さんはゲームソフトなんて貰うのでしょうか?ちょっと前のお話として、ご容赦下さい<(_ _)>
どうやらこのパーティがお開きになる前に、主役の挨拶があるらしい。
『…』
暫し無言の理人に、父親が早く挨拶するようにと彼を促す。
『本日は…誕生日のお祝いにお越しいただき…ありがとう…ございました…』
いつもは堂々としている理人の言動なのだが、今日はしどろもどろになっている。
さすがの彼も人の子だったようだ。
そんな理人が可笑しくて、花音はフフフフ…と含み笑いをして彼を見ていたら、恥ずかしくなったのだろうか、首まで赤くして花音を睨んでくる。
『笑うな、バ~カ』
そんな捨て台詞を残して、理人は部屋を出て行った。
相変わらずフフフフ…と笑う花音であったが、実はこの何でもないやりとり以降、随分と長い間、彼女の心には理人が居座り続けることとなってしまった。
ちなみに、理人への誕生日プレゼントなのだが、悠輝は流行りのゲームソフトで、予め約束してあったようだ。
そして花音からのプレゼントは、手作りのフォトフレーム。
去年の夏、兄と理人達の仲良しグループ数人と花音の友達数人が、もちろん親同伴で海に行った時に、思い出として持ち帰ったたくさんの貝殻を使って花音自らが作ったものだ。
『理人君気に入ってくれるかな…』
そんな彼女の想いなど知る由もない理人は、みんなからの贈り物を自分の部屋に持ち帰ってはいたが、どれが誰のプレゼントなのかなど、気にする暇もなく、悠輝から貰ったゲームソフトで遊び始めていた。
数日後、花音からのフォトフレームは、パーティでお姫様ドレス着用のあの理人の母親が、可愛い包みを大事そうに持って行き、その日から彼女とその夫の寝室に夫婦の写真を入れて飾られている。
*今時のお子さんはゲームソフトなんて貰うのでしょうか?ちょっと前のお話として、ご容赦下さい<(_ _)>