バイバイ☆ダーリン 恋心編 番外編完結しました
前頁の終わり部分を修正しました
m(_ _)m
──♢───♢───♢───♢──
『これからどうしよう…』
理人とももう一度やり直すことも叶わないこんな自分じゃあ、この先の人生なんて過ごせないと、何とか気持ちを奮い立たせて、取り敢えずは働く父母のために、朝晩の食事の支度を一生懸命にやろう。
先ずは身近なところからと、自分の未来への一歩を踏み出す取っ掛かりにしたいと思った。
ほんの小さなことかも知れないけれど、かつての自分はあの大学に入るために懸命に努力したではないかと、優花にはやれば出来ると言う成功体験が既にあるのだ。
しかしあれは、間違った方向に進んでしまい、あんな事件を引き起こしたのだが…、優花は何か直ぐにでも、パパッと目に見える効果がないものかと考えてみる。
ちょっと待った!何やらまた怪しい方向に進んでしまわないかと、心配になるが、優花の親もそこまで馬鹿ではないらしい。
優花にリビングに来るようにと言って、そそくさと優花の部屋を出て行く。
そして、優花はリビングへ入って驚いた。
何といつもは仕事仕事と深夜に帰宅する父が、夕方の早い時間にもう帰宅しているのだ。
その父とも優花の作る朝ごはんの時に二言三言、昨日はどうだったとかその日の予定なんかを話す程度で、あまり親子の会話をしてきた記憶がない。
その父と、買い物をしてから帰宅する母が、二人並んでソファに座っている。
『優花、お前、大学を退学してから家のことをさせて申し訳なかった。お母さんもパートに出てしまって、お前のことを放っておいた。すまんかった』
そう言うと、父母が頭を下げた。
『私もどうして良いのか分からなかったの!ごめんね優花、3年半も…』
そう言えば、この家ではあの事件のことはまるで触れてはいけないことのように、誰もその話題は出さなかったし、優花を腫れ物に触るように扱ってきたのだ。
そんな間に優花は成人して暫く経って、家のことをさせておくだけで良いのかと言う疑問が、遅ればせながら湧き上がったようだ。
本当に遅すぎる!と言いたくなるくらい、心療内科のドクターやカウンセラー頼みの毎日であったが、見て見ぬふりの両親を特に何とも思っていなかったのも事実なのだが。
こんな希薄な親子関係が、優花をあんな強行に走らせたのだろうか。
この親子は、やっと今、向き合い始めたのだ。
m(_ _)m
──♢───♢───♢───♢──
『これからどうしよう…』
理人とももう一度やり直すことも叶わないこんな自分じゃあ、この先の人生なんて過ごせないと、何とか気持ちを奮い立たせて、取り敢えずは働く父母のために、朝晩の食事の支度を一生懸命にやろう。
先ずは身近なところからと、自分の未来への一歩を踏み出す取っ掛かりにしたいと思った。
ほんの小さなことかも知れないけれど、かつての自分はあの大学に入るために懸命に努力したではないかと、優花にはやれば出来ると言う成功体験が既にあるのだ。
しかしあれは、間違った方向に進んでしまい、あんな事件を引き起こしたのだが…、優花は何か直ぐにでも、パパッと目に見える効果がないものかと考えてみる。
ちょっと待った!何やらまた怪しい方向に進んでしまわないかと、心配になるが、優花の親もそこまで馬鹿ではないらしい。
優花にリビングに来るようにと言って、そそくさと優花の部屋を出て行く。
そして、優花はリビングへ入って驚いた。
何といつもは仕事仕事と深夜に帰宅する父が、夕方の早い時間にもう帰宅しているのだ。
その父とも優花の作る朝ごはんの時に二言三言、昨日はどうだったとかその日の予定なんかを話す程度で、あまり親子の会話をしてきた記憶がない。
その父と、買い物をしてから帰宅する母が、二人並んでソファに座っている。
『優花、お前、大学を退学してから家のことをさせて申し訳なかった。お母さんもパートに出てしまって、お前のことを放っておいた。すまんかった』
そう言うと、父母が頭を下げた。
『私もどうして良いのか分からなかったの!ごめんね優花、3年半も…』
そう言えば、この家ではあの事件のことはまるで触れてはいけないことのように、誰もその話題は出さなかったし、優花を腫れ物に触るように扱ってきたのだ。
そんな間に優花は成人して暫く経って、家のことをさせておくだけで良いのかと言う疑問が、遅ればせながら湧き上がったようだ。
本当に遅すぎる!と言いたくなるくらい、心療内科のドクターやカウンセラー頼みの毎日であったが、見て見ぬふりの両親を特に何とも思っていなかったのも事実なのだが。
こんな希薄な親子関係が、優花をあんな強行に走らせたのだろうか。
この親子は、やっと今、向き合い始めたのだ。