バイバイ☆ダーリン 恋心編  番外編完結しました
『裕美ヒロミ!』

『桜サクラ!』

『智花トモカ!』

『由布子ユウコ!』

『清花サヤカ!』

嵯峨野父と悠輝、昴の男性3人が、花音と昴の赤ちゃんに付ける名前を出し合っていたのだ。

『だから、貴方(嵯峨野父)さっきから、昔付き合いのあった女性の名前ばかりじゃないの《それに、昭和チックな名前だし…》』

呆れた目で夫を見る妻(嵯峨野母)は、他にないのかと男性陣に尋ねる。

すると、嵯峨野家の初孫だから、俺が名付けるんだと、嵯峨野父が言い張った。

う~んと唸って考える男達と、最終決定権のあるらしい女達の攻防は続く。

その時嵯峨野父が、瑠璃(ルリ)なんてどうだとドヤ顔で提案した。

花音は昴の家の国府宮を名乗っているし、赤ちゃんは外孫なんだけれど…と皆思っていたところに、赤ちゃんのパパの昴が、

『国府宮瑠璃(コウノミヤルリ)ですか、お義父さん、良いですね!そうしましょう。素敵な名前です』

と、嵯峨野父に賛同すれば、花音も可愛いと喜んでいるようだ。

それぞれが納得したようで、そんな時、嵯峨野父が名前の由来の説明を始める。

瑠璃とは、ラピスラズリと言う石でもあって、12月生まれの赤ちゃんの誕生石なのだとか。

(あっスミマセン、そうなのです、12月生まれなんですよ)

相当な威力のあるパワーストーンらしく、この可愛い赤ちゃんを護る守護石にしようと言うのだ。

瑠璃色の美しい名前を授かった可愛い女の子の、これからの人生が素晴らしいものとなるようにと皆が祈っている。

この子が、幸運を引き寄せられますようにと!


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