バイバイ☆ダーリン 恋心編 番外編完結しました
元理人のお相手の優花はと言うと、相変わらず両親のプレゼントしてくれた自転車を軽快に漕いで、隣町のコンビニまでやって来ている。
駐輪場に着いて、自転車にキーを掛けようとした時、突然後ろから話し掛けられた。
『多度優花さんでしょ?私、こう言う者だけど、ちょっとお話聞かせてくれない?』
名刺を見るに、三流雑誌の記者のようだ。
アルバイトがありますのでと言っても、時間は取らせないの一点張りで、おまけに手首を掴んできた。
『何をするんですか?人を呼びますよ』
そう言って応戦しても、ちっとも怯まずに、数年前の理人関係の事件を話してくれとしつこいのだが、止めて離して!と叫んでいると、
『君、何してるの?』
そう言って記者の胸ぐらを掴んだ。
その人が警察呼ぼうかと脅しを掛けると記者はそそくさと逃げて行った。
何だかボケーとしてしまって、助けに入ってくれたこの男性に礼も言っていなかったことに気付いて、深々と頭を下げて、ありがとうございましたと告げる。
余程、ホッとした顔をしていたのだろうか、私を見てフフッと笑った。
その人は、このコンビニ近くの小学校の先生で、指導するクラブ活動の児童達に差し入れするため、度々ここにやって来るそうだ。
バレーボールクラブの顧問をしている、柔和な表情を浮かべるその人は、太田陽一郎さんと言うそうで、また来るねと手を振って行ってしまった。
優花はまたボーッとしていたが、バイトの時間だと思い直して、コンビニに入って行った。
今日も客が次々とやって来て、そして優花に声を掛ける。
ほとほと嫌気が差していた時、やあと言う声で正気に戻った。
太田先生…と思わず話し掛けていた優花だが、さっきの礼を言ってレジをして、ありがとうございました~といつものように言うのだが、太田がさっきの奴、表で待ってるみたいだよと話す。
えええ!バイトはあと2時間あるし、その頃にはいなくなってくれないかなと考えていたところ、心が読まれたのか、あんな奴ってさしぶといぞ、と言われてしまう。
『親御さんに連絡して、迎えに来てもらいなよ。多分それが良いと思う』
そう言って、手を後ろ手に振りながらコンビニから出て行った。
駐輪場に着いて、自転車にキーを掛けようとした時、突然後ろから話し掛けられた。
『多度優花さんでしょ?私、こう言う者だけど、ちょっとお話聞かせてくれない?』
名刺を見るに、三流雑誌の記者のようだ。
アルバイトがありますのでと言っても、時間は取らせないの一点張りで、おまけに手首を掴んできた。
『何をするんですか?人を呼びますよ』
そう言って応戦しても、ちっとも怯まずに、数年前の理人関係の事件を話してくれとしつこいのだが、止めて離して!と叫んでいると、
『君、何してるの?』
そう言って記者の胸ぐらを掴んだ。
その人が警察呼ぼうかと脅しを掛けると記者はそそくさと逃げて行った。
何だかボケーとしてしまって、助けに入ってくれたこの男性に礼も言っていなかったことに気付いて、深々と頭を下げて、ありがとうございましたと告げる。
余程、ホッとした顔をしていたのだろうか、私を見てフフッと笑った。
その人は、このコンビニ近くの小学校の先生で、指導するクラブ活動の児童達に差し入れするため、度々ここにやって来るそうだ。
バレーボールクラブの顧問をしている、柔和な表情を浮かべるその人は、太田陽一郎さんと言うそうで、また来るねと手を振って行ってしまった。
優花はまたボーッとしていたが、バイトの時間だと思い直して、コンビニに入って行った。
今日も客が次々とやって来て、そして優花に声を掛ける。
ほとほと嫌気が差していた時、やあと言う声で正気に戻った。
太田先生…と思わず話し掛けていた優花だが、さっきの礼を言ってレジをして、ありがとうございました~といつものように言うのだが、太田がさっきの奴、表で待ってるみたいだよと話す。
えええ!バイトはあと2時間あるし、その頃にはいなくなってくれないかなと考えていたところ、心が読まれたのか、あんな奴ってさしぶといぞ、と言われてしまう。
『親御さんに連絡して、迎えに来てもらいなよ。多分それが良いと思う』
そう言って、手を後ろ手に振りながらコンビニから出て行った。