バイバイ☆ダーリン　恋心編　　番外編完結しました
どんなに厭な目にあったって、アルバイトだけは頑張るつもりでいた優花であったが、例の三流雑誌記者による連日の取材攻勢で、コンビニに迷惑が掛かる事態となった。

これではもうアルバイトも諦めるしかないと沈み込んでいた時、あの小学校教諭の太田が声を掛けてきた。

どうやら、コンビニの店長は以前受け持っていた児童の保護者で、それとなく優花の事情を聞き出したと言うのだ。

プライベートなことに首を突っ込んで申し訳ない、と前置きした上で、太田が学校の手伝いをしないかと優花に持ち掛ける。

『このコンビニのようにバイト代はいっぱいは出せないけれど、どうだろう、社会奉仕活動の一環としてやってみないか？』

優花の表情が少しだけ変化し、何故自分のような人間にそんな話をするのかと太田に説明を求めた。

彼の話によると、この近隣の住人が何かペナルティーを受けるようなことがあった時、学校や老人福祉施設などの奉仕活動を奨励しているらしいのだ。

しかし、ここ数年間、社会的には既に制裁を受けてきたであろう優花に、それを言って良いものかと太田は悩んだそうだ。

しかし、あのしつこいハエのような記者を排除するのは難しいだろうし、学校の中に入るには許可がいる。

だったら、いっそのこと、優花のためにも自治体に申請したらどうかと、願ってもない申し出なのだ。



自治体が優花のようなケースを受け入れているかどうかは不明です。
あくまで妄想の中の出来事だとご理解ください。
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