バイバイ☆ダーリン 恋心編 番外編完結しました
『嵯峨野さんさあ、理人に嫌われてるよ』
『あんたってブスでノロマな邪魔なだけの女なんだよね』
そしてつい先程…階段の踊り場でのことだった。
『お前なんて消えちゃえ』
と、優花の手下に突き落とされて、危うく酷い怪我をするところだったのだ。
《あんなに綺麗なあの子が、私なんかに構うことないのに…どう考えたって、あの子の勝ちじゃない》
もうどうでもいいやと、まだ授業が残っていたが、花音は呆然としながらバスケ部の部室に行こうと歩き出した。
『イタタタ…』
どうやら突き落とされて、足を捻ったらしい。
『痛いよ。(心が)苦しいよ』
もうどうしたら良いのか、さっぱり分からなくて、その場に蹲ってしくしく泣き出した。
その時、花音の前で跪くようにして、彼女の様子を覗う人物がいるのに気が付いた。
《もしかして、理人君?》
そう思うと早く顔が見たくなって、花音は顔を上げる。
《違った…》
その人はバスケ部同期の国府宮で、休み時間に優花達と言い争う花音を見た学生がいて、何やら怪しい雰囲気を感じたそうだ。
そこで、国府宮なら花音と親しいだろうと知らせてくれたと言うのだ。
『あんたってブスでノロマな邪魔なだけの女なんだよね』
そしてつい先程…階段の踊り場でのことだった。
『お前なんて消えちゃえ』
と、優花の手下に突き落とされて、危うく酷い怪我をするところだったのだ。
《あんなに綺麗なあの子が、私なんかに構うことないのに…どう考えたって、あの子の勝ちじゃない》
もうどうでもいいやと、まだ授業が残っていたが、花音は呆然としながらバスケ部の部室に行こうと歩き出した。
『イタタタ…』
どうやら突き落とされて、足を捻ったらしい。
『痛いよ。(心が)苦しいよ』
もうどうしたら良いのか、さっぱり分からなくて、その場に蹲ってしくしく泣き出した。
その時、花音の前で跪くようにして、彼女の様子を覗う人物がいるのに気が付いた。
《もしかして、理人君?》
そう思うと早く顔が見たくなって、花音は顔を上げる。
《違った…》
その人はバスケ部同期の国府宮で、休み時間に優花達と言い争う花音を見た学生がいて、何やら怪しい雰囲気を感じたそうだ。
そこで、国府宮なら花音と親しいだろうと知らせてくれたと言うのだ。