バイバイ☆ダーリン 恋心編  番外編完結しました
多度家にとって、救世主となる人物が現れたのか否か、優花のこれからの態度いかんによって、様々なことが変わってくるはずである。

まるで人生はあみだくじを引いて、あっちこっちへと移動していくようなもの。

だからイヤだと言えば、きっと別の道に出るのであろうが、ここはさすがにイエスと返事をする優花。

両親としても、娘が社会から取り残されないように、外との何らかの繋がりを持たせたいと考えていたのだから、正にこの上ないことである。

優花は早速役所に申請手続きに行き、その後、両親とコンビニに出向いて辞めさせてもらって、世話になった挨拶をした。

店長は何もかも承知で雇い入れてくれた、ありがたい人だったのだから。

そして、そのありがたい人の伝手で、もうひとりありがたい人が小学校の正門で待っていた。

両親と連れ立って訪れ校長に挨拶し、詳細は太田が担当してくれるようだが、やはりさすがに優花でも緊張しているようだ。

出されたお茶に手をつけず、聞かれることにしっかり返事をしているだけの優花に、太田が笑いかける。

『多度さん、ちょっと力抜いて!緊張し過ぎ』

皆がハハハと笑ったので、思わず優花も微笑んだ。

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