バイバイ☆ダーリン 恋心編  番外編完結しました
保健室まで連れて来てくれた国府宮は、ちょっと出てくるねと、花音を残して出て行った。

『あらあらどうしたの?足首腫れてるじゃない…』

保険医が花音の腫れた左足首に触れる。

『痛いっ』

思わず叫んでしまうくらいの痛さである。

『取り敢えず冷やしましょう』

と保険医が冷凍庫から氷枕を持って来て、花音の足首に固定した。

─♢☆─♢☆─♢☆─♢☆─♢☆─♢☆

10分程で国府宮が保健室に戻って来た。

どうやら、兄にメッセージアプリを使い連絡をしたようだ。

彼によると、兄は講義終了後に来るとのこと。

講義中にも係わらず、付き添ってくれる国府宮に花音は謝る。

『本当にごめんなさい。講義欠席になっちゃうね』

すると彼は、大丈夫。代返頼んだしね、君の分も…。

などと言うので、何となく笑っている自分がいた。

ついさっきまで、あんなに泣いていたのに。

『泣いたカラスが笑った!』

少し微笑んで国府宮が言う。

『本当!』

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