バイバイ☆ダーリン 恋心編  番外編完結しました
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保健室で待ち構えているであろう悠輝を待たせてでも確認しないといけないことが、理人にはあったのだ。

「よう!優花。今時間ある?」

そう言われて断ったことのない優花は、花音にしてきた仕打ちなど忘れたかのように、理人の腕に絡み付いた。

誰が見ても美男美女のお似合いの二人。

優花は毎日理人に抱き着いて、大好きだと伝えてきた。

だから今日も理人の正面から思い切り抱き着こうとしたが、彼に制されてしまった。

そんな理人を不思議に思って、優花よりも頭ひとつ分高い彼の顔を見上げた。

とにかく、大学の中にあるカフェで話をしようと、彼女を連れ出した彼の表情がいつもより硬い。

「理人、何?」

あれ?今日は何処にも行かないのと聞いてみが、

「確認したいことがある」

そう言うと理人は優花を座らせ、彼も彼女の正面の席に着く。

そしてコーヒーを二つ頼んで、優花の手を握った。

何かあったのだろうか…。

こんなに深刻な表情をした理人など、今まで見たことがない。

テーブルに二つコーヒーが運ばれ、いつものように優花に砂糖とミルクを差し出す。

ありがとうと、彼女はミルクをたっぷりと砂糖を少しコーヒーに入れてから、理人の方を見た。

「まあ先ずはコーヒーを飲もう」

通常だと、ゆっくりと味わうように飲む理人だが、今日は熱いコーヒーを何口かで飲み干してしまった。



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