バイバイ☆ダーリン 恋心編 番外編完結しました

優花は猫舌で、毎回コーヒーにはミルクをたっぷり入れて、飲みやすい温度にしてから口を付ける。

今日も取り敢えずは冷ましてから､ひとくち口に含んだ。

その様子を見ていた理人が､やっとのことで話し始める。

｢お前、花音に何もしてないよな？アイツ、階段から突き落とされたって…｣

突然言われて少し動揺するも､優花は理人の目を見て、ハッキリ答えた。

｢そんなはずないじゃない。どうして私がそんなことするのよ！｣

理人がどう思うだろうかと、ドキドキしながら理人の反応を見るが、直ぐに返事が返って来た。

｢だよな。お前がそんな酷いことするわけないもんな｡イヤー､悠輝のやつ、電話で無茶苦茶怒ってるんだよな。何かの間違いだって言ったんだよ、俺は｣

フウッと息を吐いて、また優花の手を握って優しく微笑む。

そして、愛していると言って、他に人がいることも気にせずに、彼女の唇にチュッと口付けたあと､今日は先に帰るように言って、彼女を見送った。