バイバイ☆ダーリン 恋心編 番外編完結しました
優花は帰るフリをして、理人に気付かれないように用心しながら後を付ける。
愛しい彼には、どうしても自分が花音にしてきた悪行の数々を知られる訳にはいかない。
そんな事態になってしまったらもう、一巻の終わり
となってしまうのだから。
何か策はないものかと考えを巡らすも、何も出てこないのでイライラが止まらない。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
優花は普通にしていたら本当に美人である。
実は高校生の時までの彼女は、凄いガリ勉の地味子であった。
もし今、高校時代の知り合いとすれ違っても、全くの別人だと認識されてしまうだろう。
制服はもちろん規定通り、髪は真っ黒のお下げ髪。
化粧などしたこともなく、いつも顔色が悪く青白い。
そんな女子だった優花は全くモテたことがなく、大学入学で色々なことをデビューしたばかりである。
そんな彼女の実家は一応一流企業のサラリーマン家庭でまあまあ生活には余裕のある方であったが、今通っているこの大学に入るには結構な入学金と授業料などを用意する必要があるけれど、何とかガリ勉して憧れのキャンパスで4年間を過ごしたいと、頑張ったのだった。
理人や嵯峨野兄妹のような金持ちの子女が大勢を占めており、優花のような入試入学組の学生は、一割にも満たない。
ちなみに、花音の友達の国府宮も入試組である。
この金持ち子女向け大学では、幼稚園からのエスカレーター入学者の入学金などの額が、一般的な大学よりもそしてここの入試組よりもかなり高額になる。
入試さえ通過してしまえばコッチのものだと、優花は合格目指してガリ勉を貫き、やっとのことで入学出来た。
何故そこまでしてここに拘ったのだろうか…。
優花の家庭は、一般のサラリーマンにしては給料はいい方で、なかなかの生活ぶりだったと思っていたけれど、この大学の学生の親の職業を見た時、誰もが驚く有名企業の経営者だったり、大病院を経営していたり、国会議員だったりと、そうそうたる顔ぶれである。
だから、何としても玉の輿を狙う彼女はどうにか御曹司に気に入られるべく、毎日服装や化粧などの身だしなみに気を使っていたのだ。
そして努力の甲斐あって、望み通りに御曹司を捕まえることに成功したのだ。
それなのに、せっかく理人に好きになってもらえたと思っていたら、許婚がいるからその女性と結婚するまでの付き合いしか出来ないだなんて…。
絶対に本物の玉の輿に乗ってやると鼻息も荒く、邪魔な許婚を排除しなければと、正に今、躍起になっているところだったのだ。
愛しい彼には、どうしても自分が花音にしてきた悪行の数々を知られる訳にはいかない。
そんな事態になってしまったらもう、一巻の終わり
となってしまうのだから。
何か策はないものかと考えを巡らすも、何も出てこないのでイライラが止まらない。
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優花は普通にしていたら本当に美人である。
実は高校生の時までの彼女は、凄いガリ勉の地味子であった。
もし今、高校時代の知り合いとすれ違っても、全くの別人だと認識されてしまうだろう。
制服はもちろん規定通り、髪は真っ黒のお下げ髪。
化粧などしたこともなく、いつも顔色が悪く青白い。
そんな女子だった優花は全くモテたことがなく、大学入学で色々なことをデビューしたばかりである。
そんな彼女の実家は一応一流企業のサラリーマン家庭でまあまあ生活には余裕のある方であったが、今通っているこの大学に入るには結構な入学金と授業料などを用意する必要があるけれど、何とかガリ勉して憧れのキャンパスで4年間を過ごしたいと、頑張ったのだった。
理人や嵯峨野兄妹のような金持ちの子女が大勢を占めており、優花のような入試入学組の学生は、一割にも満たない。
ちなみに、花音の友達の国府宮も入試組である。
この金持ち子女向け大学では、幼稚園からのエスカレーター入学者の入学金などの額が、一般的な大学よりもそしてここの入試組よりもかなり高額になる。
入試さえ通過してしまえばコッチのものだと、優花は合格目指してガリ勉を貫き、やっとのことで入学出来た。
何故そこまでしてここに拘ったのだろうか…。
優花の家庭は、一般のサラリーマンにしては給料はいい方で、なかなかの生活ぶりだったと思っていたけれど、この大学の学生の親の職業を見た時、誰もが驚く有名企業の経営者だったり、大病院を経営していたり、国会議員だったりと、そうそうたる顔ぶれである。
だから、何としても玉の輿を狙う彼女はどうにか御曹司に気に入られるべく、毎日服装や化粧などの身だしなみに気を使っていたのだ。
そして努力の甲斐あって、望み通りに御曹司を捕まえることに成功したのだ。
それなのに、せっかく理人に好きになってもらえたと思っていたら、許婚がいるからその女性と結婚するまでの付き合いしか出来ないだなんて…。
絶対に本物の玉の輿に乗ってやると鼻息も荒く、邪魔な許婚を排除しなければと、正に今、躍起になっているところだったのだ。