バイバイ☆ダーリン 恋心編 番外編完結しました

優花は大事なことを忘れていた…｡

いつも花音にいやがらせをする時に手下のように使っていた､吉永透子(ﾖｼﾅｶﾞﾄｳｺ)に何としてでも連絡を取らなければならないのだ。

この透子には、階段から突き落とす役割をさせていたので、口裏を合わせる必要が出て来た。

どうしても理人に知られたくないし、別れたくない。

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この吉永透子と言う女が何故､優花に手下のような扱いをされていたのか｡

そもそも透子と優花は高校の同級生で、高校時代にはそれ程会話をした覚えがない。

受験勉強で忙しいある日､優花は気晴らしにと学校帰りに書店に立ち寄った。

別に参考書を探しに来たのではなくて、ファッション雑誌を毎月購読していた優花は､実は結構楽しみにしていたりする。

今現在はファッション関係の雑誌など必要ないはずだが、大学入学してから色々勉強していては間に合わない。

それから気晴らしにと言うのもある意味本当のことだった。

受験勉強で目いっぱいになってしまっているので、せめて、受験を乗り切った暁には、こんなヘアースタイルにしたいだとか、優花の息抜きにはもってこいであったのだ。