バイバイ☆ダーリン 恋心編  番外編完結しました
書店での一件以来、優花は学校でもことある毎に透子をつけ狙い、様々な要求をしてくるようになった。

ある時などは、雑誌掲載記事のお薦めコスメランキング上位のモノを買って来てと、優花は透子に強要する。

『でもあのコスメは値が張るし…』

と逆らえば、優花が決まって言うセリフ

『あのこと先生に言っちゃおうかな。いいの?警察に通報されるかも知れないし、大学受験にだって影響出ちゃうんじゃないかな』

********************

◆─透子は優花の要求には絶対に応じないといけない─◆

それが二人の中の不文律となっている。

コスメやら食事やら洋服を買うから付き合ってとなって、結局支払いをするのは透子。

受験のためバイトをしていない透子ではあるが、高校生にしては高額な支払いが何故出来ているのか…

透子の家は不動産会社を営んでおり、相当羽振りが良いようで、彼女が参考書が欲しいと言えば、一万円でも二万円でも直ぐに出してくれるのだ。

何度となくこの手を使っても、家業の忙しい両親は気にならないようだ。

透子は他に兄弟もなく、透子の変化に気付く者はない。
< 24 / 150 >

この作品をシェア

pagetop