バイバイ☆ダーリン 恋心編  番外編完結しました
そう言うことならばと、今日講義が終わったら一緒に行こうと昴を誘ってみる。

『マジでいいの?』

昴は嬉しそうに一緒に行くことを承諾した。

思いも掛けず部員の勧誘が出来そうだと、花音が内心ほくそ笑んでいたことなど昴は知らない。

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『桜子先輩、入部希望者を連れて来ましたよ!』

まるでスキップでもしそうな軽い足取りで、桜子に抱きついた。

花音はここ2、3日で、部活中は桜子のことを先輩と呼ぶようにしたのだ。

一応上下関係をしっかりするようにと言う悠輝の意見を聞いてのことだった。

『でも、桜子ちゃんがお兄ちゃんと結婚した暁には、お姉様と呼びたいな…』

早く二人には一緒になってもらわないとなどと、花音がニンマリしながら考えているその姿を、昴が見つめていただなんて思いもしなかった。


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