お見合いだけど、恋することからはじめよう

「社内のアイドル」である赤木さんを彼氏にしてしまったあたしは、会社の人たちには絶対にナイショにしておきたかったのだが。

あの「呑み会」という「合コン」は、その社内の人たちがメンバーだったのだ。

彼らは赤木さんとあたしが二次会に行かずに、二人で消えたのにちゃあんと気づいていた。

……なので。

一週間も経たないうちに、あたしたちのことはすっかり「公然の秘密」になってしまった。

< 280 / 530 >

この作品をシェア

pagetop