お見合いだけど、恋することからはじめよう
゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚


「……今さら、一緒にごはんなんて食べても、
なにを話すんです?」

あたしは虚ろな目で赤木さんを見た。

「もう、話すことなんてないですよ……なにも」

あたしはその目を伏せて告げた。

「七海、おれは……」

赤木さんがさらにあたしの方へ一歩を踏み出したそのとき、彼の手の中のスマホが鳴った。

どうやら通話のようだ。

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