一円玉の恋
私は、しがない大学生。
今日はバイトが休みの日。
スーパー寄って、食材買って、家でレポートやらなくちゃ。
やっぱり食費を抑えるとしたら、もやしとか豆苗とかになるなぁ。
お米はまだ保つとして、鶏肉も高いし。
ああ、でもお肉が食べたい!牛肉が食べたい!焼肉が…。ステーキが…。
うう、我慢、我慢。仕送りが来るまで、なんとか乗り切らなきゃなぁ。と、一通り今必要な物をカゴに入れて、レジに並ぶ。
おお!いいなぁ!前の人のカゴ。素敵です!
かなり充実してますよ!おお!素晴らしい、今日はステーキなんですね!肉だ!肉だ!牛肉だ!しかもステーキ!いいですね!
自分もあやかりたいモノです。
羨ましいなぁとカゴを盗み見しながら思っていたら、私の足元にコロコロっと一円玉が転がって来た。
ああ、前の人が小銭を出す時に落としたのね。と思わずしゃがんで拾ってあげる。
「あの、これ、落ちましたよ。」
と落ちた一円玉を前の人に、差し出した。
「ん?ああ、いい。いらない。」
と聞き覚えのある声とセリフが飛び出した。
もしや?と、顔をあげて確認すると、
げっ!コイツ…あの男!
男はスタスタ去って行く。
「あっ、ちょっと待って。」
と言っても振り返らない。止まらない。
待て、こらぁ!と心で思って、慌ててお会計を済ます。
とりあえず、買った物を袋に入れて、走って男を追いかける。
「ちょっと、待って、ちょっと、お金!落ちましたよ!」
「ねぇ、待って下さいってば。」
今日はバイトが休みの日。
スーパー寄って、食材買って、家でレポートやらなくちゃ。
やっぱり食費を抑えるとしたら、もやしとか豆苗とかになるなぁ。
お米はまだ保つとして、鶏肉も高いし。
ああ、でもお肉が食べたい!牛肉が食べたい!焼肉が…。ステーキが…。
うう、我慢、我慢。仕送りが来るまで、なんとか乗り切らなきゃなぁ。と、一通り今必要な物をカゴに入れて、レジに並ぶ。
おお!いいなぁ!前の人のカゴ。素敵です!
かなり充実してますよ!おお!素晴らしい、今日はステーキなんですね!肉だ!肉だ!牛肉だ!しかもステーキ!いいですね!
自分もあやかりたいモノです。
羨ましいなぁとカゴを盗み見しながら思っていたら、私の足元にコロコロっと一円玉が転がって来た。
ああ、前の人が小銭を出す時に落としたのね。と思わずしゃがんで拾ってあげる。
「あの、これ、落ちましたよ。」
と落ちた一円玉を前の人に、差し出した。
「ん?ああ、いい。いらない。」
と聞き覚えのある声とセリフが飛び出した。
もしや?と、顔をあげて確認すると、
げっ!コイツ…あの男!
男はスタスタ去って行く。
「あっ、ちょっと待って。」
と言っても振り返らない。止まらない。
待て、こらぁ!と心で思って、慌ててお会計を済ます。
とりあえず、買った物を袋に入れて、走って男を追いかける。
「ちょっと、待って、ちょっと、お金!落ちましたよ!」
「ねぇ、待って下さいってば。」