カラダから、はじまる。
なんだか……いろんなことが折り重なって……
頭の中がぐるぐるしてきたわ。
それでなくとも……
今日はわたしが今まで生きていた中で……
一番メンタルを直撃された日なのだ。
とっくの昔に醒めたはずの……
今日一日の中で呑んだ、あらゆるお酒が……
一気に押し寄せてきて……
わたしの身体中を……
全速力で駆け巡るような気がした。
思わず、わたしは膝から崩れそうになった。
ルブタンのか細いピンヒールが支えきれずに、よろめく。
「……大丈夫ですか?」
高木が、その腕でがっちりと受け止めてくれた。
白檀の香りに、ふわりと包まれる。