カラダから、はじまる。

「七瀬さん……あなたの所為(せい)だ」

「わたしの……所為?」

……どうして?

わたしはこの話の展開について行けなくて、上目遣いで彼を探るように見た。

すると、高木はわたしの頬を両手のひらですっぽりと包み込んだ。

わたしの切れ長の瞳を、彼の鋭い眼光が怖いくらいまっすぐに射る。

とても……目を逸らすことはできない。


「あなたが……僕の人生を変えたんだ」

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