カラダから、はじまる。
すると、男の顔がこれまで以上に盛大に歪み、凶悪なまでの形相に変わった。
そしてそのあとは、わたしは男から狂ったようにただひたすら執拗に何度も胎内を突き上げられる羽目となった。
わたしの中の、身も世もなく翻弄されることへの畏れが、あっという間に弾けて飛んで消え去った。
……もっと、もっと……
わたしを……めちゃくちゃにして。
見上げるわたしの瞳に仄暗く被虐的な影を見つけた男の口角が、知らず識らずのうちに上がっていく。
逆に、男の瞳の方に嗜虐的な色が宿った。
すぐさま、男はその左手でわたしの手首をがしっと掴んで、ベッドのシーツへ縫いつけた。痛いくらい握り締められている。
さらに、右手ではわたしの太ももを高く持ち上げ、可動域いっぱいまで割り開く。
男の、すでに押し挿されているその「分身」が、さらに奥へ奥へと目指し、わたしの胎内へ向かって、ガツガツガツ…と深くふかく穿つ。
荒々しい男の激しい息遣いとわたしの泣き声にも聞こえる媚びた嬌声だけが、この古びたラブホの部屋に響いていく。
ようやくわたしは、もうなにも考えることなく、そしてもうなににも堪えるもことなく、ただただこの男とのセックスに没頭できるようになった。
……あぁ、なんて気持ちいいんだろう。
理性と規範と……そして「自尊心」がスパークして砕け散り、何度も何度も弾け飛ぶたびに、わたしはこの世で「天国」を見る。
……いや、こんな快楽の極みは、もしかして、
堕ち果てた「地獄」かもしれないな。