カラダから、はじまる。
わたしの恋も、愛も……すべては未だ「彼」にあった。
だったら、「彼」でないのであれば、わたしにとってだれとセックスしても一緒だ。
どうせ今夜は独りでいたって、到底眠れそうにはないのだから。
この男とは今夜限りの仮初めの情事ではあっても……いや、だからこそ、こんなふうに本能のまま淫らに泣き縋って喘がされている方が、よっぽどいい。
この目の前の男が、たとえ今夜一晩だけでもわたしのカラダを渇望してくれているのであれば、幸いだ。喜んでいくらでも差し出そう。
今夜のわたしたちは、ウィンウィンなのだ。
男の抽送がどんどん激しさを増し、わたしもどんどん極みに向けて駆け上がっていく。
そして……頂を迎え……超えた。