カラダから、はじまる。

いつの間にか、エンドロールが流れていた。

わたしの瞳からは、つうーっと涙がひとすじ、流れていた。

幸せな結末(ハッピーエンド)しか考えられない映画だから、不思議だった。


……だけど……やっと、泣くことができた。


そのあとは、今まで泣かなかったことの方が不思議なくらいに涙が止めどなく(あふ)れ、どうすることもできないほどだった。

わたしは布団をすっぽり被って胎児のように(うずくま)り、声を押し殺してひたすらすすり泣いた。

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