私とあなたと探偵と暴走族
咲愛「きゃああああああ!」



はぁっはぁっはぁっはぁ



まただ...



あの時の夢だ



私は覚束無い足取りでリビングに向かった



そこには驚いた顔でこちらを見ている零央さんの姿があった



零央「咲愛?どうした?」



咲愛「だ、大丈夫です、少し怖い夢を見てしまっただけなので...仕事ですか?」




零央「あぁ、うん。本当に大丈夫?顔色物凄く悪いけど」



そんな悪いのかな?



大丈夫なんかじゃない、だけど大丈夫と言っていないと私は自分を見失ってしまう


私は自分が自分でなくなるのが怖い



咲愛「はい、大丈夫ですよ、お仕事頑張ってください」



少し気になるようではあったけど時間が押しているせいかそのまま家を出ていってしまった




その瞬間私は座り込んでしまった



あ、そうだった、



水を飲みたかったんだ



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