それでも私は君が好き
「やったー!愛花!
同じクラスだよ!!」
隣で騒ぐのは高校に入ってからの友達の松村栞(マツムラシオリ)。
「あ、俺も!」
またその隣でうるさいのが、
友達の蒼井かなとくん。
「D組ね、
じゃあいこーか。」
今日は始業式で、私たちは今日から高校二年生になった。
「生徒の皆さん、おはようございます。
春休みは満喫出来たでしょうか。
これから、今年みなさんがお世話になる担任の先生を紹介します。」
集会は本当にただだるいだけで、
生徒の中にはスマホをいじったり、寝てたりする人もいる。
「...そして、最後に1年生の担任になる...」
私達の担任は去年と同じ先生。
50歳くらいの優しいおじいちゃんって感じの人。
「伊藤真人です!
明日の入学式でまた発表されますが、
1年生の副担任になります!
この学校についてはまだまだ分からないこともあるんで、
もし学校の中で迷ってたら助けてください!」
第一印象は、暑苦しい人。
それ以上でも以下でもない。