課長、サインを下さい!~溺愛申請書の受理をお願いします。
 胸の奥がギュッと締め付けられて熱くなった。

 この人のことを信じたい…。

 胸の高鳴りと温かさが、私を突き動かす。

 「はい。信じます。」

 神前での誓いのような、神聖な気持ちで答えた。

 それを聞いた課長は、一瞬瞳を潤ませて

 「ありがとう。」

 と私に誓いの口づけを優しく降らせた。

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