課長、サインを下さい!~溺愛申請書の受理をお願いします。
「コウセイ、居るか?」
雄一郎さんはそう言いながら、友達のうちに遊びに来たかのように気楽に入って行く。
手を繋がれたままの私もそのまま奥へ進んだ。
部屋の中ほどまで進むと、一面のガラス張りの窓から青い空が見える。
その手前にはパソコンの乗った大きな仕事用デスクと座面の高い革張りの椅子。
足元はふかふかの絨毯。
完全な『重役仕様』の部屋に圧倒される。
「あ、雄兄さん。もう来てたの?」
声に振り向くと、湯気の立ったマグカップを持った男性がこちらに歩いて来ている。
スラリと伸びた長身に長い手足。モデル並みの小さな顔に整った容姿を持ったその男性は
「ふ、ふ、副社長!?」
そう。彼は親会社である【榊コーポレーション】の若き副社長、榊 幸誠[さかき ゆきまさ]その人だ。
雄一郎さんはそう言いながら、友達のうちに遊びに来たかのように気楽に入って行く。
手を繋がれたままの私もそのまま奥へ進んだ。
部屋の中ほどまで進むと、一面のガラス張りの窓から青い空が見える。
その手前にはパソコンの乗った大きな仕事用デスクと座面の高い革張りの椅子。
足元はふかふかの絨毯。
完全な『重役仕様』の部屋に圧倒される。
「あ、雄兄さん。もう来てたの?」
声に振り向くと、湯気の立ったマグカップを持った男性がこちらに歩いて来ている。
スラリと伸びた長身に長い手足。モデル並みの小さな顔に整った容姿を持ったその男性は
「ふ、ふ、副社長!?」
そう。彼は親会社である【榊コーポレーション】の若き副社長、榊 幸誠[さかき ゆきまさ]その人だ。