課長、サインを下さい!~溺愛申請書の受理をお願いします。
流石の私も自社親会社の副社長の顔くらい知っている。
しかもこの若きイケメン副社長の噂は、子会社まで届く勢いで、若い女性社員の中には彼に見初められることを夢見ている子も少なからずいるだろう。
突然現れた親会社の副社長に完全にフリーズしている私に、
「はじめまして。貴方の婚約者の雄一郎の従弟の、榊 幸誠です。今日は来てくれてありがとう。」
親しみやすそうな笑みをニッコリと浮かべて自己紹介をする。
「はじめまして。柴原 美弥子と申します。お会い出来て光栄です。」
反射的に仕事スイッチが入って、何も考えずに挨拶の言葉を口にする。
え?ちょっと待って…今なんて…。
平静を装って挨拶の言葉を出しながら、頭の中が追っかけパニックになっていく。
「従弟?え??」
オンモードの切れた私を見て、副社長は面白そうに肩を震わせている。
「くくくっ、面白いね、彼女。さすが雄兄さんの選んだヒトだけあるな。それにとってもお綺麗だ。」
楽しそうに目を細めている副社長の視線を遮るように、雄一郎さんが私の少し前に出た。
「美弥子はやらんぞ、コウセイ。」
しかもこの若きイケメン副社長の噂は、子会社まで届く勢いで、若い女性社員の中には彼に見初められることを夢見ている子も少なからずいるだろう。
突然現れた親会社の副社長に完全にフリーズしている私に、
「はじめまして。貴方の婚約者の雄一郎の従弟の、榊 幸誠です。今日は来てくれてありがとう。」
親しみやすそうな笑みをニッコリと浮かべて自己紹介をする。
「はじめまして。柴原 美弥子と申します。お会い出来て光栄です。」
反射的に仕事スイッチが入って、何も考えずに挨拶の言葉を口にする。
え?ちょっと待って…今なんて…。
平静を装って挨拶の言葉を出しながら、頭の中が追っかけパニックになっていく。
「従弟?え??」
オンモードの切れた私を見て、副社長は面白そうに肩を震わせている。
「くくくっ、面白いね、彼女。さすが雄兄さんの選んだヒトだけあるな。それにとってもお綺麗だ。」
楽しそうに目を細めている副社長の視線を遮るように、雄一郎さんが私の少し前に出た。
「美弥子はやらんぞ、コウセイ。」