課長、サインを下さい!~溺愛申請書の受理をお願いします。
その後、「もう少しゆっくり話したいから」という副社長の言葉に、一緒にランチを取ることになった。
流石に午後一時を回っていたのでお腹も空いていた私たちは、彼の言葉に甘えて副社長室へのデリバリーを頼み、そのまま応接セットでピザをみんなで頬張った。
朝からずっと緊張しっぱなしだった私は、緊張がすっかり解けて副社長とも和気あいあいと会話をしながら食事を取ることができた。
ここは親会社の副社長室だけど、目の前の男性は「彼の親戚のお兄さん」というポジションだ。
実際私は、副社長とは直接関わることのない子会社の一社員で、副社長と仕事を共にするなんて、まずない。
副社長としてよりも、『雄一郎さんの従弟』としての幸誠さんの方が今の私にはしっくりくる。
「美弥子ちゃんも俺のこと『コウセイ』って呼んで。雄兄さんのお嫁さんなんだからさ。」
「だから、お前は勝手にちゃん付けで呼ぶなって!」
従弟同士の仲良しなやり取りに笑わされつつ
「ありがとうございます。コウセイさん、これからよろしくお願いしますね。」
とお辞儀をした。
沢山笑って、お腹も心も満たされた後、私たちは幸誠さんにお礼を言って挨拶を済ませてから副社長室を後にした。
手には『証人欄』のすべてが埋まった婚姻届を持って。
流石に午後一時を回っていたのでお腹も空いていた私たちは、彼の言葉に甘えて副社長室へのデリバリーを頼み、そのまま応接セットでピザをみんなで頬張った。
朝からずっと緊張しっぱなしだった私は、緊張がすっかり解けて副社長とも和気あいあいと会話をしながら食事を取ることができた。
ここは親会社の副社長室だけど、目の前の男性は「彼の親戚のお兄さん」というポジションだ。
実際私は、副社長とは直接関わることのない子会社の一社員で、副社長と仕事を共にするなんて、まずない。
副社長としてよりも、『雄一郎さんの従弟』としての幸誠さんの方が今の私にはしっくりくる。
「美弥子ちゃんも俺のこと『コウセイ』って呼んで。雄兄さんのお嫁さんなんだからさ。」
「だから、お前は勝手にちゃん付けで呼ぶなって!」
従弟同士の仲良しなやり取りに笑わされつつ
「ありがとうございます。コウセイさん、これからよろしくお願いしますね。」
とお辞儀をした。
沢山笑って、お腹も心も満たされた後、私たちは幸誠さんにお礼を言って挨拶を済ませてから副社長室を後にした。
手には『証人欄』のすべてが埋まった婚姻届を持って。