君にもう一度会うために。
俺は携帯に目をやり、表示されている名前を見た瞬間時が止まった。

【また寝坊?w待ちくたびれちゃうぞー(*’’ω’’*)??】

それは彼女の名前で。
彼女からのメッセージ。

頭の中がパニックになった。
だって彼女はもう。
もうこの世にはいないのに。

ふと夢を思い出す。

『デートしよ!』

・・・・・-『思い出をもう一度。』・・・・・

俺はその言葉を思い出し、ふと考えた。

そうだ。
彼女は確かにそう言った。
そして、もしこれが、悪戯だったとしても俺は・・・。

俺は素早く身支度を済ませ、家を飛び出した。

そう、たとえ悪戯だとしても。

-俺はもう一度、彼女に会いたい。-

俺は進まなければならない。
きっと、彼女は俺に何かを伝えるために現れたんだ。

だったら俺は。

俺にできることは、、、。


俺は衝動に駆られ、必死に走った。


君に。

そう、愛おしくてかけがえのない君に。

もう一度会うために。


-完-
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