Home * Love 〜始まりは、キス〜
「………それは…」
急に恥ずかしさが込み上げて来た私は、しゃがみこむ。
火照った頬を冷たい手で冷した。
「もぅ…素直じゃないんだから。ほら、早く着替えて!帰るよ〜?」
私は、立ち上がり、着替える。
デニムスカートと履き、黒のカーディガンを羽織り。
それから、
「お疲れ様でした〜」
「お疲れ様で〜す」
私達は店を後にし、
家へと向かった━━━
*****
時刻は夜の9時10分。
自転車で国道沿いを少し走って、右に曲がる。
一本外れた道は、静かな住宅街で。
街灯も少なく、薄暗かった。
「じゃあ、またね〜」
と手を振りながら愛菜ちゃんと別れ、家へと急いだんだ。
この後、とんでもない事が起こるとも知らずに。