Home * Love 〜始まりは、キス〜










ドサッ……………



私はあっという間に
倒れてしまった。

だけど…痛くないよ、どうして?


「いったぁ…いよぉ…」

その声に
目を開ける私。

すると、
まりなちゃんが
目の前で倒れていたのよ。

「まりな…ちゃん?」




「センセ〜!多実ちゃんがまりなちゃんを―――!」

「まりなちゃんが痛がってる〜」


まりなちゃんの様子を見た同じクラスの子が騒ぎ出す。

貴也センセは真っ青な顔をして、
私達の所に来たんだ。



「おい、何があったんだよ?多実?」

そう言って、
まりなちゃんを抱えるセンセ。



「わからないけど、まりなちゃんが倒れて………」

私にも何が起きたのか分からない


「後で話し聞く。」

と、まりなちゃんを抱えたまま
教室を出ていってしまったセンセ。



「多実ちゃん、後で謝りなよ?」

「うん……」

私、何もしてないと思うけどな。




「多実!何て事してんだっ!」

たろちゃんが、
顔を真っ赤にして怒ってる。


どうして
私ばっかり――――!


今日の幼稚園は嫌なキモチになりました。


まりなちゃん、
大丈夫かな━━━?


━━━多実ちゃん目線 終━━━




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