Home * Love 〜始まりは、キス〜
ゆっくりと、湯船に入る。
「その人を愛してるっていうサインだよ?」
私は泡でハートの形を作って
そっと多実ちゃんの手の上にのせた。
「愛してるの、サイン?」
「そ。」
「鈴ちゃんも、愛してるのサインあるの?」
覗き込みながら言う多実ちゃん。
「ある…かな?」
「ん〜〜〜元気になぁれ!!鈴…元気、ないね?」
と、フーと私の方泡に息を吹き掛けた。
「元気あるよ?」
膨らむ、想い━━━
私もフーッと泡を飛ばした。
梅田さんの部屋の方向に。
大好きだよの想いを込めた。
「多実ちゃん、お風呂あがろうか?長風呂してたら
たろちゃん怒っちゃうもんね。」
「うん!」