Home * Love 〜始まりは、キス〜
・短冊に籠めた願い事
━━━━━━━━━━━━━━━
「「ささのはさ〜らさら〜♪」」
いつもの慣れた日常。
梅田さん家にいる
たろちゃんと多実ちゃんを
迎えに行く。
今日は
七夕の歌を歌っている2人。
―――明日は七夕か。
どうやら、2人は短冊に
お願い事を書いているよう。
「何お願いしてるの?」
「み…見るなよなっ!」
たろちゃんはそう言って、
短冊を両手で隠した。
「たろちゃんヒドイよぉ…」
「お願い事は秘密なの!
鈴もお願い事する?」
と、たろちゃんは
うなだれている私に
ピンクの短冊を1枚くれた。
お願い事…か…。
「俺。コンビニ行って来るから。」
そう言って立ち上がり、
玄関に向かう梅田さん。
「じゃあ、私達もお家戻ろうか?お片付けして?
」
「すぐ戻るからいてもかまわねぇよ。」
バタン………
梅田さんはコンビニに言ってしまった。
「………あ……」
「お願い事、書く?」
と、
多実ちゃんは、黒のマジックを差し出した。
私のお願い事・・・
悩むなぁ…