Home * Love 〜始まりは、キス〜
「…梅田さんって
女の子のキモチ分かってるようで
全く分かってないですよね。」
「は?」
だけど、やっぱり、言えない。
今の状態が一番いいんだ。
梅田さんから
パワーをもらえるだけで。
立ち止まっている
私と梅田さんは自然に向かい合わせの状態になっていと。
あの時と同じ、
階段の柵と梅田さんに挟まれていて。
「ほ、ほら…あの時だって、無理矢理キ…キスしてきたし。
初めてだったのに…愛情のないキスなんて、最悪です。」
夏の夜。
半袖だと、少し涼しさを感じる風が吹く。
髪の毛が流され
顔が隠れている梅田さんは
何を思っているんだろう?