Home * Love 〜始まりは、キス〜









梅田さんだ………

今、一番会いたくないのに…

涙が出てくるから。

声を聞いただけで。



「…………何…ですか?」


私は咄嗟に離れようと足を動かした時。



「やっ…………」


私の足は縺れて。


ドサッ………


「っと………!」



梅田さんに正面から
抱き抱えられる形になってしまった。


私の身体中の体温は一気に上昇し


縺れた足はますます言うことをきかなくて。


「早く、立てよ。」


足が交差してるだけなのに、


「ちょっと…待って下さい。

あ…れ…?」


た…立てない。



「ったく、ちゃんと立てっつてんの!」


「!!!」




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