Home * Love 〜始まりは、キス〜
今日の朝、鈴ちゃんから感じた…
あの嫌な予感はコレだった?
いつだってそう…。
俺の大事に思っている人は
必ず遠くへ行ってしまう・・・
由夏も…鈴ちゃん、君も━━━…
俺はその場に座り、頭を抱えた。
思い出す・・・
このアパートに来てからの出来事を。
鈴の印象は、天然ぽくて
何も考えてなさそうな子って思った。
でも、本当は真の強い女の子なんだ。
ちゃんと、子育てもこなしている。
子育て!?
この時、俺はハッとした…
ヤベ…仕事………
俺は、スヤスヤと寝ている鈴ちゃんに
冷却シートを
彼女の額に貼りつけて
急いで、この部屋を後にした。
ヒラヒラを床に落ちるピンクの短冊に
気付くはずもなく。
どんなお願いをしていたのかも
………知らない。
幼稚園に向かいながら
今日が、鈴にとって心に残る日になれば、
いいと思った。