Home * Love 〜始まりは、キス〜
・素敵な恋の予感
ピーンポーン………
「はぁい」
―――お隣さんは
突然、やって来た。
「えっと………、
隣の201号室に引っ越してきた梅田と申します。
今日、家具とか部屋に入れるんでいろいろご迷惑をかけてしまうかもしれませんが…。
よろしくお願いします。」
耳によく残る、高めの声。
男の人にしては丁寧な言葉遣い。
少し、緊張気味な様子ながら、
爽やかな笑顔―――
スラっとした体型に高い背。
黒髪のサラサラヘアは
輝いて見えるほど艶っぽくて。
つぶらな黒い瞳に、
高い鼻。薄い唇。
私は一瞬にして。
あなたの虜になってしまっていたんだ………
だけど、この時はまだ…
本当の姿を知らない───…