Home * Love 〜始まりは、キス〜











その人は、
大きなビニール袋を持った…梅田さんで。



「……………」


彼は、上から下まで…私を観察するように見る。

なんか、凄い見られてるんですけど?


絶対に文句言ってやるんだから!

顔を見ただけでムカムカしてくるよ!


まるで何事もなかったように私に近づいてくる梅田さん………

砂利の音が混じった足音が、どんどん近くなってきて。


私は意を決して彼に近づいた―――



どんどん近づいて来る距離。
あと、もう少しですれ違う―――


その時。

ふわっと爽やかな香水の香りがしたんだ。


あれ?

って…………!



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