Home * Love 〜始まりは、キス〜
「寂しいだけだったら―――」
そう言って、梅田さんは
私を抱き寄せる。
ポフッと梅田さんの胸の中に納まってしまった私。
薄いTシャツを通して伝わるのは
ドクン、ドクン………
大きく波打っている梅田さんの
―――鼓動?
「こんなにドキドキしないでしょ。」
梅田さんは大きなため息をついて
深いため息をついた。
思わぬ梅田さんの言葉に
私の涙は
簡単に止まってしまって。
「………梅田さん…」
もしかして、
梅田さんも…苦しんでいるの?
1人でいろいろ葛藤していたの?
「彼女の事、どれくらい好きですか?」