Home * Love 〜始まりは、キス〜
そのチャイム音に、
私と梅田さんの視線が合わさる。
時計を見ると
時刻は6時少し前を指していて。
こんな朝早くに誰だろう…?
取り敢えず、
小走りでリビングに行き
インターホンをとった。
「…………はい。え?」
インターホン越しに
聞こえてきた声に…耳を疑う私。
そして、訳が分からないまま。
玄関に向かい。
ガチャ・・・・・
ドアを開けた。
「お父さん…お母さん…」
「鈴子、今すぐ準備をしなさい。」
「は?何の?」
「家族全員でパリで暮らすんだ」
お父さんの言葉に、
私はただ立ち尽くす事だけしか
出来なくて。
━━━何なのよ、この状況は。