Ｈｏｍｅ ＊ Ｌｏｖｅ 〜始まりは、キス〜
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たろちゃんと、多実ちゃん
の幼稚園が今日で最後。
そう思うと、じわ〜っと
目頭が熱くなる。
壁に貼られている絵を見て
更に目頭が熱を持ち、
視界が歪んだ。
２人が描いた家族の絵。
５人がちゃんと揃っている。
「鈴…どうしたの？」
こんな時に、
梅田さんの優しい声を聞いたら。
もう、
涙を堪える事は出来なくて・・・
静かに涙が零れた。
「鈴ちゃん？」
多実ちゃんは心配そうな顔をして
私の腕をつかむ。
「泣くなよ…困った鈴ちゃん。」
梅田さんはそう言って、
１冊の絵本を取り出して
読み始めた。
