Home * Love 〜始まりは、キス〜
「………はい。
最後…くまさんとうさぎさんは
どうなっちゃったんですかね…
じゃあ、私もう行きますね。」
私は、梅田さんの顔を
見る事が出来ず………
そのまま、
走って教室を後にした。
「お月さま、
お姫様のお願い事1つだけ
叶えてくれるんだって。
でもね━━━…」
多実ちゃんのこの言葉がうっすら
聞こえて。
家に帰る時も、
その道までもが梅田さんとの
想い出が多すぎて。
自然と涙が頬を伝った…
この大きな歩道、
4人でよく歩いたよね。
離れたくないよ…
離れたくないよ、梅田さん。
ダメだよ、鈴!強くならないと!
こんな2つの想いが交差する中。
それに、梅田さんには
彼・・・女…が
私は、咄嗟に口を覆った。
私は何て事をしてしまったのだろう━━━
例え、された事だとしても。
それは許されない事で━━━…